トレーニングの原理・原則



こんにちは!
運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

今年も初心者のマラソンに関することだけではなく健康づくりに役立つお話しもお届けできたらと思っています。

ということで本日は新年恒例のトレーニングの基本中の基本となるお話しです。

少し専門的になりますが私も常に心掛けていることなので読んでみてください。

トレーニングの3つの原理

1.過負荷(オーバーロード)の原理

トレーニングにおいて何らかの効果を望むならば日常体験している負荷よりも高い負荷をかけなければならないという原理。

例えば、筋力を向上させたければ日頃よりも重たい物を動かす。持久力を向上させたければウォーキングのフォームを今までより大きく早く歩く・・・等々。

 

2.可逆性の原理

トレーニングで得られた効果はトレーニング継続中は維持されるが、止めてしまうと徐々に失われていくという原理。

トレーニング期間が長ければ失われていく速度は遅く、短ければ早い。

長く継続していれば何かの事情でトレーニングを中断してもすぐには失われないが、短期間で得た効果はすぐに失われるという事。

 

3.特異性の原理

トレーニングの効果は身体に課せられた刺激の内容によって特異的に向上するという原理。

マラソンの選手が水泳の練習をしてもマラソン競技自体の記録向上には役に立たないだろうし、減量したい人が筋力トレーニングばかりしても効果が得られない。

運動の種類や動作の特異性を十分考慮するという事。

以上がトレーニングの3つの原理です。

当たり前のようですが根底にある大切な理論です。頭に入れておきましょう!

次に

 

トレーニングの5つの原則

1.漸進性の原則

トレーニングの強度、量、難易度は段階的に徐々に増加させていかなければならないという原則。

急激に運動強度を増加させたりすると、障害を起こす原因となってしまったり、モチベーションを低下させたりしてしまう。

 

2.全面性の原則

ある体力要素を向上させたいのであれば、他の体力要素もできるだけ向上させなければならないという原則。

体力とは色々な要素で構成させているので、できる限り全ての要素を向上させるのが好ましいという事。(偏らず色々なトレーニングをしましょう・・・)

一般の方の健康づくりトレーニングでは筋力、持久力、柔軟性の3つをまんべんなく鍛えるのが望ましい。

 

3.個別性の原則

年齢、性別、体力、生活環境、病歴、運動歴、性格等各個人の持つ特性に応じてトレーニング内容を考慮しなければならないという原則。

人間の身体は人それぞれ、トレーニングプログラムの作成においても10人いれば10種類のプログラムが存在するという事。

 

4.反復性(継続性)の原則

体力も技術もトレーニングを反復し、継続しなければその効果は得られないという原則。

トレーニングの効果は長期間実施することによって、初めて目に見えるものとなって表れてくる。

いくら優れた施設や指導者、トレーニングプログラムがあってもそれを継続しなければ何の意味もありません。

 

5.意識性(自覚性)の原則

トレーニングを行うにはその目的を良く理解していなければならないという原則。

理論を熟知し自分の行っているトレーニングの目的をしっかり理解する事が効果の増大をもたらす。また、目的を理解していないと障害を起こす可能性も高まる。

 

以上トレーニングの3つの原理・5つの原則の解説でした。

当たり前のようで、これを知っているのと知らないのとでは大きな差があると思います。

ご自分と照らし合わせて身体トレーニングを有意義なものにしていただけたら嬉しいです。

寒くなってきましたが、ウィルス感染には十分気をつけて頑張りましょう!

サミー大塚(大塚聡)プロフィール

略歴
1961年5月生まれ
早稲田大学教育学部教育学科体育学専修卒
早稲田大学大学院人間科学研究科(健康科学専攻)修了

 

 

1986年~ 民間フィットネスクラブにて指導責任者、経営責任者として勤務
1996年  独立し、運動生理学研究活動をしながら開業準備
2000年~ サミーコンディショニングスクール設立。
2009年  (株)サミープロジェクト設立。
2009年  一般社団法人 日本生活体力推進協会理事長就任
2012年  東京都千代田区三番町に「サミー大塚パーソナルトレーニングスタジオ」開設。

資 格

人間科学(健康科学)修士
教育学士
NSCA-CPT(パーソナルトレーナー)
NSCA-CSCS(ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
日本体力医学会健康科学アドバイザー
厚生労働省ヘルスケアトレーナー
中学・高校保健体育教員
国際救命救急協会救急心肺蘇生法取得者

活 動

健康関連事業、特に運動指導に重点をおいた活動に力を注いでいる。
Wasedaウェルネスネットワーク研究員としても活動。
・パーソナルトレーニング
・運動指導者の育成
・「からだづくり教室」の運営
・講演・セミナー
・企業への健康事業アドバイス
・学校の運動、健康関係へのアドバイス
・インターネットによる情報配信

スポーツ選手、学生、高齢者等多岐にわたり運動生理学に基盤をおいた安心で信頼のおける指導をモットーとしている。
医師との協力関係により医学的見地からも個人の身体を尊重した指導を心がけている。そして何よりも「楽しさ!」を第一にした運動指導が一番の特徴である。

主なメディア出演等

マラソン指導に関するもの
NHK「おはよう日本」にて初心者向けマラソン指導が取り上げられ話題に
・TBS 世界バリバリ☆バリュー 出演者のマラソンパーソナルトレーナーとして
<OZマガジン>に「初心者のためのマラソン直前アドバイス」掲載
・auスマートスポーツのマラソン指導パーソナルトレーナーとして参画
中高年初心者向けの走るためのCD「ハッピーランニング(ワーナーミュージック)」監修

その他
・「知られざる国民病ロコモ症候群」(小学館)第4章共著
・財団法人日本ボールルームダンス連盟主催<幕張メッセにて>「ダンスにおける障害予防トレーニング」講師
・読売テレビ「ミヤネ屋」に家庭でできる運動の企画で出演
・フジテレビ みのもんた危機一髪SOS 運動生理学コメント
・フジテレビ なまあらし 運動生理学コメント
・テレビ朝日  ニューススーパーJチャンネル 主催する中高年身体づくり教室が紹介される。
・日経産業新聞 「狙えアクティブ・シニア 上」中高齢者の運動教室についての取材
・静岡県磐田郡佐久間町45周年記念要覧(長寿の町)にて活動が掲載される。
・テレビ朝日 人気者でいこう!運動生理学コメンテーター

現在、東京都千代田区三番町にてパーソナルジム
サミー大塚パーソナルトレーニングスタジオを主催
徹底した個人指導やグループレッスン、お友達同士やお仲間数人でのオーダーメイドプログラムで目標に向けての身体づくりサポートを行っています。
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