ランニングするなら朝がいいの?夜がいいの?



日頃からランニング・ジョギングをしている人も、これから取り組んでみようかなという人も、必ず何らかの目的・目標を持っているはずです。

・フルマラソンを完走したい
・ランニングして体力アップしたい
・夏までに5キロ痩せたい
・健康維持の為に

などあると思います。どうせ同じ距離を走るなら効率よく効果的にランニングしたいものです。

よくある質問で「ランニングするのは朝がいいの?夜がいいの?」というのがあります。今回は実際にこの質問に答えていこうと思います。

ランニングは朝がいいの?夜がいいの?

ランニングをしている方の多くは、仕事前の朝か、終わってからの夜かってことになると思います。

では、ランニングは朝がいいのか?夜がいいのか?

早速、結論ですが・・・健康づくりのジョギングであればどちらでもいいです!やれるときにやってださい!

えっ、期待外れでしたか?(笑)

ですが、どちらがいいのか迷ってやらないよりは、とにかくやった方がいいということですね。そして、自分が続けられる時間帯でやることです。

夜はお誘いが多くて、つい誘惑に負けてしまうって方は朝がいいですし、朝はどうしても苦手で夜は比較的自由が利くって人は夜ですね。

お昼や夕方に時間がとれる人はもちろんそれでかまいません。その日によって時間帯がバラバラでもかまいません。とにかく、自分が続けられる環境で運動習慣をつけることが先決です。

でも、やはり時間帯によって注意しなければならないことがあります。

ということで、時間帯による身体の特徴や注意点を簡単にお話ししておきましょう。

ランニングする時間帯の注意点

まず、どの時間帯においてもウォーミングアップ(準備体操)とクールダウン(整理運動)をしっかり行うことです。これを怠ることで体調を崩すケースが多いんです。

問題なのは朝だとか夜だとかではなく、ジョギング(運動)に対する心構えなんですね。それに時間帯の特徴が付加されてくるわけです。

朝ランニングの注意点

朝の代表的な特徴としては身体がまだ目覚めてないってことですね。寝ている間に寝汗等で体内の水分が減少しています。最近のように少し気温が上がってきた時期は特に発汗による水分減少に注意が必要です。

気温が高い日は朝でも熱中症に要注意です。季節変わって寒い日は外にでると急に血圧が上昇するので要注意です。

よって朝ランニングする際の注意点は

・十分なウォーミングアップをすること。
・水分補給をしてから始めること。
・暑い日は朝でも熱中症に要注意。
・こりゃ暑いな!と思ったら無理して走らない。
・寒い日は防寒をしっかり行うこと。

などが注意点として挙げられます。

朝のランニングがよくないと言われるとしたら

・急に走り出して、まだうまく機能していない身体に急激な負荷がかかって体調を崩す。
・水分摂取が足りなくて血液循環に悪影響が出る。
・暑くても早朝なら大丈夫だろうと思っても熱中症の危険性あり。
・寒い季節は早朝に血圧が上がって具合が悪くなる。

というような事故が報告されるからでしょう。

だから朝が悪いということではなく、朝の特徴を知って、リスクに注意を払いながら行えばよいのではないでしょうか。

夜ランニングの注意点

では、夜のランニングはどうでしょう?

一般的には夜は仕事が終わって疲れています。精神的な疲労であれば運動により解消できることは多いのですが重度な肉体的な疲労がある場合は運動が逆効果になることがあります。

まずはしっかりとウォーミングアップをすることからです。ランニングやジョギングの場合、最初はかなりゆっくりと走ってみて身体の調子も気分もよくなってくればOKです。

でも、ランニングを始めてもなんとなく気分も冴えてこない、疲労度が増すといった場合は、本当に疲れていることが多いです。そんな日はランニングを中止し、ストレッチ等の整理運動をしてゆっくり休みましょう。

あと、夜にランニングをすると交感神経(興奮する時に働く神経)を刺激して眠れなくなるということがあるかもしれません。でも、これも個人差があるんです。ランニングをした方が心地よい疲れでぐっすり眠れるという人もたくさんいます。

ランニングをすると確かに交感神経が働きます。でも、しっかりクールダウン(整理体操)をすれば、リラックスして副交感神経(リラックスする時に働く神経)が働き、ぐっすり眠れるという説もあります。

夜はその日の疲れを汗と共に流れ出す様なイメージで行えばいいのではないでしょうか。もちろん朝と同様に水分摂取や暑さ対策、寒い日は防寒もお忘れなく。

睡眠の為にも十分にクールダウンを行い交感神経を静めて副交感神経を働かせましょう。

あと、外をランニングする時は交通事故に十分に気をつけることです。明るい服装や、蛍光の備品が売ってますので身につけて走りましょう。防犯ブザーも必要ですね!

昼ランニングの注意点

では、お昼や夕方のランニングはどうでしょう。

朝起きて夜寝る、といった普通の生活をされている場合は夕方4時ごろのランニングや運動がベストだ、という説があります。

これは一日の中で身体がよく慣れて動きやすい時間帯だということだと思います。でも、仕事などがあるので、実際にこの時間帯にランニングや運動ができる人は少ないですよね。

もちろん、できるにこしたことはないので、できる場合は喜んでやりましょう。

お昼にランニングやジョギングする際は熱中症に気を付けましょう。暑さ対策を忘れないでくださいね。

屋外でなくジムのランニングマシンで走るのもありですね。

ランニングを習慣づけるには

ジョギング・ランニングや運動は身体にいいとわかっていても、運動習慣を身につけるって難しいですよね。

「習慣づけ」という課題は運動生理学だけでなく、哲学や心理学も大いに関与してます。

一般的に習慣化するための方法は3つのステップからと言われています。

・やる気をアップする
・行動のハードルを下げる
・ご褒美の仕組みをつくる

習慣化とモチベーションは切っても切れない関係にあります。一定のやる気がある状態でなければ、やり続けることはできません。習慣化のためのやる気を引き出すためには、脳の使い方が重要です。

たとえば、マラソンでいうと、運動も何もしていない人が、フルマラソンを走るかのように長い距離を走れば、辛いという感情が生まれます。こうなると「走る=辛い」というパターンが脳にできてしまいます。

そうではなく、最初は「10分歩く」というところからスタートする。つまり苦しくないことから始めていくのです。「走ることを続ける」のが目的ですが、最初は歩くところから初めて見る。天気のいい日にやってみましょう。すると、気持ちいい、気分がいいな、と感じるはずです。

次に「行動のハードルを下げる」。続かなくなるのは、モチベーションが下がるからなのですが、ではなぜ下がるかというと、「めんどうくさい」という理由がほとんどです。

人は行動にいきつくまでに小さなハードルがいくつかあるだけで、それに取り組むのを面倒くさがるのです。なので、そのハードルを下げていきます。

具体的に言うと、走るコースが、電車を乗り継いで、皇居で走る、となっていた場合、いくつもやるまでの過程が多いので挫折する可能性が高くなります。

このハードルをなるべく低くするには、「ランニング用の服は常に玄関に用意されている状態にして、家の周りをランニングコースにする。」とランニングするまでの過程が省かれ、ハードルがだいぶ低くなります。

最後は、「ご褒美の仕組みをつくる」ことです。

人が何かを達成したいというモチベーションを持つのは、脳がある報酬を求めるからです。やることによって何かを得る事が大事なのです。

ランニングの報酬は、痩せることや体力アップすることなどです。ただし、すぐに成果は出るわけではありませんので、その場合は、別の報酬を作ることが大事です。

「毎日走った後に、自分へのご褒美を買う」とか「1週間続けたら週末に飲みに行く」などなんでもいいので、自分に対してのご褒美を設定するのです。

まずはランニング・ジョギングを習慣化させて、自分スタイルを築き上げることを楽しみましょう。「自分のライフスタイルにランニングやトレーニングが組み込まれている」そう考えればカッコいいと思いませんか?

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