正しい減量や筋トレ、健康づくりの為にも「除脂肪体重」を理解しましょう



こんにちは!
運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。

減量をしようとジョギングに励んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

正しい減量とは「筋肉量を落とさずに体脂肪を落とすこと」ですよね。

「除脂肪体重(じょしぼうたいじゅう)」ってご存知ですか?
「体脂肪」は知ってるけど「除脂肪体重」についてはどうでしょう?

正しい減量や筋トレ、健康づくりのためにも除脂肪体重について理解しておきましょう。

除脂肪体重とは?

減量においては、除脂肪体重維持もしくは増量させつつ、体脂肪を減少させることが望ましいとされています。

この「除脂肪体重」とは何でしょう?

文字通り「体重全体から脂肪の重さを除いた体重」ですね。

サミー大塚
では問題です。
その除脂肪体重の中身は何でしょう?

A君
<A君の解答>
「筋肉」ですよ!
だから、筋トレで筋量を増やすことが、除脂肪体重を増やすことになり基礎代謝が上がり減量に役立つのです。骨や内臓も含まれますが、やはり筋肉の占める割合が大きいですね。
サミー大塚
<採点結果>
おしいところですが、ちょっと認識が間違っているようです。確かに除脂肪体重において筋肉はその重量が50%位を占めます。

割合が大きいといってもこの位です。
ただし、エネルギー代謝量は他の臓器の方が多いのです。

A君の解答は、筋肉を誇大評価している傾向がありますね・・・。

それでは、除脂肪体重について正しく認識しておきましょう!

 

除脂肪体重を構成するもの


除脂肪体重構成
・骨格筋
・肝臓
・脳
・心臓
・腎臓
・その他(他の臓器、骨、水分etc)

こんな感じです。

重量をイメージすると除脂肪体重が50kgであれば、「骨格筋25kg、臓器他で25kg」ってところです。

 

基礎代謝におよぼす影響

肝臓、脳、心臓、腎臓といった重要臓器で60%を占め、骨格筋の関与は20%程度なのです。

エネルギー代謝比率で見ると、肝臓も脳も単独で約20%を占めています。

よって骨格筋のわずかな増減が基礎代謝におよぼす影響は少ないということです。

 

私が言いたかった事

骨格筋のわずかな増減が基礎代謝におよぼす影響が少ないとは言いましたが、だからといって筋量が少なくてよい、筋力が低くてよいというわけではありません。

健康のため、活発になって基礎代謝にも影響を与えるために筋肉を鍛える事は重要です。

・除脂肪体重というのは筋肉がほとんどではありません。

・臓器もしっかり含まれます。

・基礎代謝は臓器の占める割合が大きい。

ということを認識して欲しかったわけです。

トレーニングをすれば、臓器も活発になり、筋力も向上します。

基礎代謝にも影響するでしょうが、それよりもなによりも動くことでエネルギーのトータル消費量が増えます。

基礎代謝は生きるための最低のエネルギー量であって「じ~っと」している時のものです。

「筋トレで基礎代謝を上げて!」といったフレーズを正しく認識してください。

体力が向上し活発になれば基礎代謝も上がってきます。
基礎代謝を上げる事に関して別に筋量増量にこだわらなくてもいいんです。

筋トレは体力を向上し、活発になり健康づくりに大いに役立ちます!

このことを大前提に、除脂肪体重における筋肉の役割を誇大評価せずに冷静に認識していただきたかったのです。

スポーツ選手も健康づくりにも筋力トレーニングは必須であることは言うまでもありません!!!

これから寒くなる季節こそ活発に動いて筋肉を温めて寒さを吹き飛ばしましょう!(^^)!

 

サミー大塚(大塚聡)プロフィール

略歴
1961年5月生まれ
早稲田大学教育学部教育学科体育学専修卒
早稲田大学大学院人間科学研究科(健康科学専攻)修了

 

 

1986年~ 民間フィットネスクラブにて指導責任者、経営責任者として勤務
1996年  独立し、運動生理学研究活動をしながら開業準備
2000年~ サミーコンディショニングスクール設立。
2009年  (株)サミープロジェクト設立。
2009年  一般社団法人 日本生活体力推進協会理事長就任
2012年  東京都千代田区三番町に「サミー大塚パーソナルトレーニングスタジオ」開設。

資 格

人間科学(健康科学)修士
教育学士
NSCA-CPT(パーソナルトレーナー)
NSCA-CSCS(ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
日本体力医学会健康科学アドバイザー
厚生労働省ヘルスケアトレーナー
中学・高校保健体育教員
国際救命救急協会救急心肺蘇生法取得者

活 動

健康関連事業、特に運動指導に重点をおいた活動に力を注いでいる。
Wasedaウェルネスネットワーク研究員としても活動。
・パーソナルトレーニング
・運動指導者の育成
・「からだづくり教室」の運営
・講演・セミナー
・企業への健康事業アドバイス
・学校の運動、健康関係へのアドバイス
・インターネットによる情報配信

スポーツ選手、学生、高齢者等多岐にわたり運動生理学に基盤をおいた安心で信頼のおける指導をモットーとしている。
医師との協力関係により医学的見地からも個人の身体を尊重した指導を心がけている。そして何よりも「楽しさ!」を第一にした運動指導が一番の特徴である。

主なメディア出演等

マラソン指導に関するもの
NHK「おはよう日本」にて初心者向けマラソン指導が取り上げられ話題に
・TBS 世界バリバリ☆バリュー 出演者のマラソンパーソナルトレーナーとして
<OZマガジン>に「初心者のためのマラソン直前アドバイス」掲載
・auスマートスポーツのマラソン指導パーソナルトレーナーとして参画
中高年初心者向けの走るためのCD「ハッピーランニング(ワーナーミュージック)」監修

その他
・「知られざる国民病ロコモ症候群」(小学館)第4章共著
・財団法人日本ボールルームダンス連盟主催<幕張メッセにて>「ダンスにおける障害予防トレーニング」講師
・読売テレビ「ミヤネ屋」に家庭でできる運動の企画で出演
・フジテレビ みのもんた危機一髪SOS 運動生理学コメント
・フジテレビ なまあらし 運動生理学コメント
・テレビ朝日  ニューススーパーJチャンネル 主催する中高年身体づくり教室が紹介される。
・日経産業新聞 「狙えアクティブ・シニア 上」中高齢者の運動教室についての取材
・静岡県磐田郡佐久間町45周年記念要覧(長寿の町)にて活動が掲載される。
・テレビ朝日 人気者でいこう!運動生理学コメンテーター

現在、東京都千代田区三番町にてパーソナルジム
サミー大塚パーソナルトレーニングスタジオを主催
徹底した個人指導やグループレッスン、お友達同士やお仲間数人でのオーダーメイドプログラムで目標に向けての身体づくりサポートを行っています。
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